1994年 世田谷四駆会 跳んだ極寒乗鞍雪中キャンプ
 
アイミックス自然村乗鞍キャンプ場
1994年2月11〜14日

 雪の中のキャンプをしたいということで予定しましたが、前日になって「この冬最大の寒気団」という報道がされて、キャンプ場の管理人から電話で「豪雪になるので予約をキャンセルする」と連絡がありましたが、当時無謀だった我々は2.2kmあるキャンプ場までの林道を「上がれれば良いか」と問い合わせ、上がれれば良いみたいな返事だったので向かってしまいました。
 当日の朝は晴れていて積もった雪はパウダーでこれなら上がれると決めて上がりました。四輪ともチェーンを巻き、フロントナンバープレートも外してアタック開始しました。上がり始めは20〜30センチほどでしたが、上がるにつれてどんどん深くなり、吹きだまりなど1m以上も積もっていましたが何とか上がってしまい、達成感で大はしゃぎでした。その勢いで積もった雪のテントサイトにテントを張り、夜を迎えました。その夜は猛吹雪となり、テントの外は-15度、中は-8度と寒かったのですが、楽しかったのが先にきてしまってました。翌朝、もの凄く積もったテントの外に出て唖然となりました。下山で下りなので多少積もっていても前日に固めた轍の上なので下りられると軽率な判断でしたが、テントを撤収し、車に全て積み込み下山するのですが、100mほどでスタックし、スコップで掘ったりするのですが、掘っても掘っても進むのはほんの少しで、午後2時頃までがんばりましたが、最終的にキャンプ場の管理棟に電話(携帯も繋がらない地域)があると判断し、管理棟に入ろうとしたのですが、当然鍵がかかっており、いろいろと入れる所を探した所、トイレの窓の鍵が空いていて入ることができ、管理人に電話したのですが、車を置いて下山した方が良いと言われ下山することになりました。管理人さんは30分くらいで2.2kmを下山できると言ってましたが、実際は3時間半くらいかかりました。最初は3人で一列に歩き、先頭が踏み固めて歩き、先頭を入れ替わって進みましたが、途中からどんどん深くなり、吹きだまりは3mくらいにもなり、直立しても溺れるようになって前へ進まなく、パウダーの雪で3mの所を歩くというには至難の業と相当な体力が必要で、体重の思い私とアンチャンは四つん這いで歩く方が沈まなくて進みやすいことが分かり途中から四つん這いで歩きました。スノーシューがあればどんなに楽かを痛感しました。途中カーブのある急坂では道路を歩いても途中をショートカットしてもどちらも足がつかないので、ショートカットの場所を転げるように降りました。結局林道入り口に着いたときは18時も過ぎて真っ暗でしたが、そこには管理人さんが待っていてくれていました。管理人さんの車で高根町の丸福旅館へ連れてって頂きその日は急遽泊まりとなりました。その時風呂に入ったのですが普通の風呂の温度でしたが、体が冷えきっていたので、熱くてすぐには入れませんでした。
 翌日、バスで高山まで出てJRで帰ってきました。(ちなみに新幹線のぞみに乗ったのはその時が初めてでした)
管理人さんは雪が緩んで除雪が入り車が引き取れるようになるけどいつになるか分からないと言われました。
最初の木曜日に電話があり、次の日曜日に取りに行きました。

林道を入ってすぐ
   
とりあえず楽しそう・・
車を置いて林道を下山する羽目に・・
雪中アタック動画(ネットの接続速度が遅い環境の方は表示まで時間がかかります)
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1994.2.19 車引き取り
引き取りに行きましたが車は既に管理人さんの住宅の前まで降ろしてありましたが、この時点で-11度で軽油が凍っていてエンジンをかけるのが大変でした。その後2台で帰ってきました。

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